防災について考えてみよう
突然ですが、みなさんは災害に対する備えはどのくらいできていますか?
ご存じのとおり、わたしたちが住んでいるこの日本は世界でも有数の地震大国です。
東日本大震災や熊本地震はわたしたちが予想もしなかった甚大な被害をもたらし、その悲惨なようすや状況はいまだにみなさんの記憶につよく残っているのではないでしょうか。
そのほかにも、台風やゲリラ豪雨による水害や土砂災害は全国のいたるところで起きています。
これら自然のちからに人間がかなうはずもなく、発生自体を防ぐことはできません。そしてこれからも、いつどこでなにが起こるのか?なんて、だれも正確に予測することはできないのです。
極端ですが、「ぜったいに安全なところはどこにもない!」ともいえるのではないでしょうか。
とはいえ、思わず耳をふさぎたくなるようなこの現実に対して、ただ指をくわえてじっとしているわけにはいきません。災害発生を防ぐことはできなくても、災害が起こったときへの備えはできます。いや、備えなければならない状況になっているのです。
「備えあれば憂いなし」のことわざが示すとおり、前もって準備しておけば、万が一のときにも対応ができますし、それが生死のわかれみちになるかもしれません。
とくに大規模な災害が発生した場合、救助や必要物資の供給に数日かかることも充分に考えられます。そのあいだ誰も助けてくれないかもしれません。助けたくても助けられない状況になるかもしれません。
なので、これからは「自分の身は自分で守るしかない!」と考え備えることが大事ではないでしょうか。
そういわれても・・・いったい何をどのように準備すればいいの?と心配になる人も少なくないでしょう。
今回の記事では、防災に関心のある人やこれから防災への備えをしたいと考えている人の参考の一助となる情報を紹介したいと思います。
◎防災に備えておきたいもの
一般的に、電気やガス、水道をはじめとしたライフラインが止まってしまった場合を想定し、最低でも3日分、できるなら7日分の備蓄が必要だといわれています。水や食料品をはじめ、そのほか必要なものを大きな区分ごとに説明したいと思います。
1.非常用持ち出しバッグ
これはどれだけの量を持ち出すかで大きさが決まります。防水仕様など機能性がよいものもありますが、長時間持ち運ぶ必要があるので、機能性よりも実際の使い勝手のよいものを選んだ方がいいのではないでしょうか。
2.水・食料品(非常食)
何はともあれ、まずぜったいに欠かせないものといえば水と非常食です。水はひとり一日当たり1Lは必要といわれています。菌の繁殖リスクを考えると大きなペットボトルは不向きで、500mlを必要分(6~14本/人、)準備するようにしましょう。
非常食は、以前よりある乾パン・缶詰・レトルト食品・インスタント食品をはじめ、近年ではフリーズドライやアルファ米など、そのまま食べられるものや水をいれるだけの簡単なものからお湯を入れたり加熱するものなど、さまざまなバリエーションや種類・味のものが販売されています。中にはレスキューフーズといって、すこし値ははりますが火をいっさい使わずに加熱でき、いつでもどこでもアツアツで食べられるものまであります。
災害避難時はどうしても精神的ストレスがたまってしまいます。なので、栄養バランスを考えた上で、じぶんの好きなものを準備しておくのがいいでしょう。
ただ、水や食料品にはとうぜん消費期限があるので、期限前に食べて、その分を補充するサイクルをまわして行く必要があります。なので防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ普段の生活の中で利用している食品を備えるようにすることも大切です。
ほかにビスケットやチョコレートなどのお菓子もいざという時のエネルギー源になります。
3.貴重品
預金通帳、印鑑、運転免許証、健康保険証などはコピーでもよいので準備しておく必要が
あります。なぜなら大きな災害が起きたとき、ほとんどの金融機関はコピーで対応してもらえるからです。
また、停電でATMや電子マネーが使えない場合もあるため、多少の現金もあったほうがいいでしょう。
4.生活用品
意外と見落としがちなのが飲料水以外の生活用水。手を洗ったり、トイレを流したりするのに必要になります。ポリタンクやお風呂の浴槽にためておいたり、ふだんから大きめのペットボトルに水をためておくようにしましょう。
それからとても大事なのが非常用トイレです。停電すると水洗トイレは使えなくなります。なので、必ず準備しておきたいものです。できれば燃えるゴミとして処理できるものを選ぶほうがいいでしょう。
それから消臭機能付きのゴミ袋があれば便利です。災害時は道路の寸断や乱れによりゴミ処理がいつものようにできない場合があり、一定期間自分で保管しておかなければならない状況が予想されます。そのような状況ではゴミ袋(特に消臭機能付き)が役に立ちます。
そのほかトイレットペーパー、ウェットティッシュ、衣類、防寒具、タオル、生理用品など。
5・救急用品
ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬などがあれば安心です。
6.装備品
避難の際、危険から手を守る軍手は災害時の必需品となります。できればゴムの滑り止めがついているものを選びましょう。それからマスクは感染症対策として必要になります。
7.電化製品
災害が起きたときは関連する情報の収集がとても重要になります。その情報収集にはとうぜん携帯電話が必要になりますが、ここで気をつけたいのが電池切れです。
携帯電話で情報収集をするあまり、いざ電話しようとしたり、メッセージアプリを使おうとしたり、電話帳を開こうとした際に電池がなくなってできなかったでは意味がありません。
そこで活躍するのが、ラジオです。災害の情報はなるべくラジオで収集し、携帯電話は重要な連絡にのみ使うようにするのです。
もちろん、電池式の充電器があれば、より安心できるので、準備しておきたいもののひとつになります。
一般的に災害が起きたときに必要な電化製品として候補にあがるのが懐中電灯、ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器なのですが、じつはこれらをオールインワンでカバーするうってつけのラジオがあるのです。それは ECL 多機能防災ラジオ CR-SR10W です。
この防災ラジオは「懐中電灯・ラジオ・読書灯・スマホ充電・SOSアラーム」の機能を持ち、雨の中でも使える防水仕様になっています。充電はUSB、ソーラーパネルのほか、手回し(発電)も可能なので、停電の時でも電池切れの心配が全くないスグレモノなのです。
満充電時の使用時間は懐中電灯(LEDライト)で約20時間、ラジオで約30時間となっています。また、内蔵電池は4000mAhのリチウム電池であり、ふつうの携帯電話なら一回以上の充電が可能となっています。
これを機にじぶんなりの防災を考えてみてはいかがでしょうか?
◎最後に
今回の記事では防災について、特にふだんから災害に備えておくべきものに焦点をあてて説明しました。ここで紹介したものはあくまでも一例であり、家族構成や年齢層によって準備するものは異なります。
ただ、万が一に備えておくことで、物理的なことだけでなく、こころの準備にもつながっていき、ふだんの生活をより安心して過ごすことができるようになるのではないでしょうか。